副甲状腺機能とカルシウム代謝
更新日:8月24日
副甲状腺は首の前面にある甲状腺の背面に位置する小さな内分泌器官で、副甲状腺ホルモン(PTH)を分泌して血中カルシウム濃度を調整する重要な役割を担っているとされています。この働きが乱れると、骨や全身のカルシウムバランスに影響が及ぶ可能性があるといわれています。
主な仕組み
副甲状腺ホルモンは、血中のカルシウム濃度が低下すると分泌が増え、骨からカルシウムを溶かし出す、腸でのカルシウム吸収を促進する、腎臓でのカルシウムの再吸収を高めるといった作用によって血中濃度を上げるとされています。この仕組みによって、普段は血中カルシウム濃度が一定に保たれているとされています。
慢性的なカルシウム摂取不足が続くと、副甲状腺ホルモンの分泌が慢性的に亢進し、骨からのカルシウムの溶出が長期化する可能性があるとされています。これは結果的に骨密度の低下につながる一因として挙げられています。
副甲状腺機能の異常とカルシウム
副甲状腺機能亢進症ではホルモンが過剰に分泌され血中カルシウム濃度が上昇しやすく、逆に副甲状腺機能低下症ではホルモン分泌が不足しカルシウム濃度が低下しやすいとされています。いずれも量は少ないとされていますが、疲労感や骨の痛み、手足のしびれなど様々な体調変化と関連する可能性があるとされています。
何科を受診する目安
健診の血液検査でカルシウム値やPTH値の異常を指摘された場合、または原因不明の疲労感や骨の痛みが続く場合は、内分泌内科を受診し相談することが勧められます。
日常生活でできる工夫
副甲状腺の働きを安定させるには、日々の食事からカルシウムを十分に摂取し、血中カルシウム濃度が大きく変動しないようにすることが基本とされています。乳製品、小魚、大豆製品などをバランスよく取り入れることが望ましいとされています。
カルシウムの吸収を助けるビタミンDを意識して摂ることも、副甲状腺の負担を軽減するうえで役立つと考えられています。適度な日光浴もビタミンDの生成に役立つとされています。
よくある質問
Q. 副甲状腺と甲状腺は同じものですか?
A. 副甲状腺は甲状腺とは別の器官であり、主にカルシウム代謝の調整を行うという異なる役割を持っています。
Q. 副甲状腺の異常は自覚症状がありますか?
A. 初期は自覚症状が乏しいことが多いとされており、健診の血液検査で値の異常が見つかることもあるといわれています。
Q. カルシウムを摂れば副甲状腺の負担は減りますか?
A. 十分なカルシウム摂取は副甲状腺ホルモンの過剰な分泌を抑える一助になると考えられていますが、疾患が存在する場合は医療機関での評価が必要です。
※本記事は一般的な健康情報の提供を目的としたものであり、特定の疾病の診断・治療・予防を目的としたものではありません。体調に不安がある場合や症状が続く場合は、自己判断をせず医師にご相談ください。










コメント