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カルシウム不足の日本人
カルシウムは日本人にとって、最も不足している栄養素と言われています。厚生労働省の日本人の食事摂取基準では、骨の健康を保つために維持しなければならない量から、カルシウムの摂取基準が決められています。
しかし、「国民健康・栄養調査」では、毎年、すべての世代で摂取量が推奨量に満たない、つまり足りていないことが明らかになっています。特に、成長期や中高年のカルシウム不足は深刻です。
なぜ足りない?
日本人のカルシウム
火山国日本の宿命的Ca不足
東京農業大学が調査した各国の土壌中のカルシウム分析で判明しているように、火山国である日本の土壌には火成岩が多く、炭酸カルシウムを含む石灰岩が少ないのが特徴。そのため、カルシウム分が少ない土壌で育った日本の農作物は、ヨーロッパの農作物と比較すると、カルシウムが圧倒的に不足しています。私たち日本人のカルシウム摂取量が少ないのは、カルシウム不足の土壌で育った農作物を食べているというのが理由です。
魚介類(小魚)や海藻、小松菜、ゴマなどの非活性カルシウムを摂取しましょう。
体内のカルシウムバランスを正常に保つには非活性カルシウムと呼ばれる自然の食べ物からカルシウムを摂取することが望ましいといえます。日頃からこうした食物を食べていれば、カルシウム不足に陥ることもなく、代謝も円滑化し、健康を維持できます。
魚介類(手のひらサイズ以下)
・しらす干し
・イワシ
・干しエビ
・タタミイワシ
・アユ
・シシャモ
・ドジョウ
・シジミ
・ハマグリなど
海藻類
・ヒジキ
・天草
・モズク
・青のり
・アオサなど
野菜類
・サラダ菜
・山クラゲ
・小松菜
・江戸菜
・春菊
・大根
・パセリなど
その他
・ゴマ
・オカラ
・コンニャク
・きな粉
・切干し大根
・煮干し
・小魚の佃煮など
吸収率の低い栄養素、カルシウム
カルシウムは他の栄養素と比べても非常に吸収率が低い為、積極的に摂取しないと必要な量を摂取することはできません。また、年齢によっても摂取する食べ物によっても吸収率は変化してきます。厚生労働省によると、1日のカルシウム所要量は次のように設定されております。
・子ども…所要量600~1000mg(吸収率75%)
・成人…所要量 650~800mg(吸収率30%~40%)
・妊婦…所要量 600~900mg(吸収率50%~60%)
・高齢者…所要量600~700mg(吸収率20%以下)
この厚生労働省の設定するカルシウム所要量を摂取するには非常に多くのカルシムの含まれた食物を食べる必要が出てきます。吸収率20%の高齢者を例えにすると、相当量のカルシウムを1日で摂取しなければなりません。
また、妊婦さんの所要量は900mgと高く、吸収率も半分以上と高いのは、胎児に栄養を送り、成長を促進させるためなのですが、近年では妊婦さんのカルシウム不足の為、出産後に「歯がボロボロになった」「骨がスカスカになった」「身体が弱くなった」など声を聴くことがあります。また、産声を上げない「サイレントベビー」の増加もカルシウム不足が原因とされています。本来必要なカルシウム所要量を摂取できていれば、こうした症状が出る事はありません。
「骨を食べれば骨になる」は大間違い!
市販のカルシウムサプリにも注意が必要です。
カルシウムを効率よく摂取するのは普段の食生活では非常に難しいことです。それを知ると、イオン化されたカルシウム製剤、牛骨や魚骨、サンゴカルシウムなどのサプリメントでの摂取を考える方もいると思います。これらは「活性型カルシウム」と呼ばれ、薬局に行けばこの活性型カルシウム製剤をすすめられる場合がほとんどだと思います。でもちょっと待って下さい。この活性型カルシウムは「悪玉カルシウム」と呼ばれるもので、血中カルシウムを一時的に上げ、結果として下げてしまう副作用、カルシウムの「ダウン症状」を引き起こします。このダウン症状の流れとは、
①摂取して急激に血中カルシウムが増える
②血液中に骨からカルシウムを遊離させる副甲状腺ホルモンの分泌が停止
③副甲状腺ホルモンのもう一つの働きによって免疫細胞内やホルモン分泌をする細胞内にカルシウムが入り込み、それらの作用を鈍らせる。
④血中カルシウムが増加したため、腎臓がこれを減らそうとし、急激な排泄が始まる
⑤④の働きによって血中カルシウムが急激に減少し、カルシウム不足を起こす。
ということが体内で発生します。
これは重大な副作用で、市販カルシウム製剤を毎日服用するたびにこの副作用が引き起こされ、血中カルシウムが正常に戻る時間はほとんどなくなってしまいます。
また、この活性型カルシウム「悪玉カルシウム」は骨にもなりませんので、「骨塩量の増加」と書かれていても注意が必要です。それもそのはず、結果として体内のカルシウムを排泄してしまう作用のある活性型カルシウムでは、一時的に血中カルシウム濃度を上げこそすれ、結果として体内のカルシウムを減少させてしまうからです。
カルシウムは2種類あります。
カルシウムには、善玉と悪玉の2種類があります。
きちんとした善玉カルシウムを摂取することが、
骨の健康、細胞の健康を保つことにつながります
善玉カルシウム
非活性カルシウム
●骨を作る
●カルシウムバランスを保ち、免疫力を高め、病気を予防する
●余分なリンを出し、骨の酸化を防ぐ
主な食品
小魚(手のひらサイズ以下)
海藻(天草、ひじきなど)
野菜(山くらげ、小松菜など)
風化したカルシウム(ニシキ貝の風化化石など)
ボレイ(漢方薬)
悪玉カルシウム
活性カルシウム
×骨を作らない
×筋肉・血管・細胞・骨組織に沈着する。
×急激に血中濃度を上げ、ダウン症状というカルシウム不足を起こす
カルシウム製剤(薬局などの市販品)
水に溶けているカルシウム
添加物としてのカルシウム
自分の骨から溶け出したカルシウム
源齋の善玉カルシウムは、骨の専門医も推奨する「骨を作るカルシウム」です。非活性カルシウム100%=善玉カルシウム100%ですので、副作用も無く、血中カルシウム濃度を一定に保ち、骨を作ります。
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