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カルシウム辞典

​カルシウムは2種類あります。

カルシウムには、善玉と悪玉の2種類があります。
きちんとした善玉カルシウムを摂取することが、
骨の健康、細胞の健康を保つことにつながります

善玉カルシウム

善玉カルシウム

善玉カルシウム

​非活性カルシウム

●骨を作る
●カルシウムバランスを保ち、免疫力を高め、病気を予防する
●余分なリンを出し、骨の酸化を防ぐ


主な食品
小魚(手のひらサイズ以下)
海藻(天草、ひじきなど)
野菜(山くらげ、小松菜など)
風化したカルシウム(ニシキ貝の風化化石など)
ボレイ(漢方薬)

骨を作る善玉カルシウムは、全身の細胞を元気にし、さまざまな良い作用を身体に与えてくれます。

細胞の連絡係であるカルシウム。体内の細胞を元気にする源でもあるこのカルシウムがきちんと体内にある状態を保つには、善玉カルシウムをきちんと摂取する必要があります。
悪玉カルシウムとの大きな違いは、「血中カルシウム濃度を一定に保つ」部分です。
血中カルシウム濃度が上がりすぎても体内は排泄しようとしてしまうし、少ないと骨を溶かしてこれを維持しようとしてしまいます。
摂取しても血中カルシウム濃度を一定に保てるのが善玉カルシウム。結果として全身にカルシウムが充実した状態を維持できるため、細胞を元気にしてくれた上、骨代謝の際にはきちんと頑丈な骨を作ってくれます。

悪玉カルシウム

悪玉カルシウム

​活性カルシウム

×骨を作らない

​×筋肉・血管・細胞・骨組織に沈着する。

​×急激に血中濃度を上げ、ダウン症状というカルシウム不足を起こす

カルシウム製剤(薬局などの市販品)

水に溶けているカルシウム

添加物としてのカルシウム

​自分の骨から溶け出したカルシウム

市販のサプリメントのほとんどがこの悪玉カルシウム。摂りすぎると危険な状態になることも。

悪玉カルシウムの恐ろしいところは、摂取しすぎると血中カルシウム濃度を上げすぎてしまうところです。血中カルシウム濃度が上がりすぎると、逆に体内ではこのカルシウムを排泄しようと働いてしまい、結果として体内のカルシウムを減らしてしまうカルシウムパラドックスが発生してしまいます。血液中のカルシウムを排泄してしまうと、今度は身体は骨を溶かし、また血中カルシウム濃度を上げようとしてしまうため、結果として骨はスカスカ。体内のカルシウムバランスはボロボロになってしまいます。また、溶け出したカルシウムは身体のさまざなな部分に沈着し、重大な疾患の原因になることもあるため、非常に危険なカルシウムということになります。

「骨を食べれば骨になる」は大間違い!
市販のカルシウムサプリにも注意が必要です。

カルシウムを効率よく摂取するのは普段の食生活では非常に難しいことです。それを知ると、イオン化されたカルシウム製剤、牛骨や魚骨、サンゴカルシウムなどのサプリメントでの摂取を考える方もいると思います。これらは「活性型カルシウム」と呼ばれ、薬局に行けばこの活性型カルシウム製剤をすすめられる場合がほとんどだと思います。でもちょっと待って下さい。この活性型カルシウムは「悪玉カルシウム」と呼ばれるもので、血中カルシウムを一時的に上げ、結果として下げてしまう副作用、カルシウムの「ダウン症状」を引き起こします。このダウン症状の流れとは、

①摂取して急激に血中カルシウムが増える

②血液中に骨からカルシウムを遊離させる副甲状腺ホルモンの分泌が停止

③副甲状腺ホルモンのもう一つの働きによって免疫細胞内やホルモン分泌をする細胞内にカルシウムが入り込み、それらの作用を鈍らせる。

④血中カルシウムが増加したため、腎臓がこれを減らそうとし、急激な排泄が始まる

⑤④の働きによって血中カルシウムが急激に減少し、カルシウム不足を起こす。

ということが体内で発生します。

これは重大な副作用で、市販カルシウム製剤を毎日服用するたびにこの副作用が引き起こされ血中カルシウムが正常に戻る時間はほとんどなくなってしまいます。

​また、この活性型カルシウム「悪玉カルシウム」は骨にもなりませんので、「骨塩量の増加」と書かれていても注意が必要です。それもそのはず、結果として体内のカルシウムを排泄してしまう作用のある活性型カルシウムでは、一時的に血中カルシウム濃度を上げこそすれ、結果として体内のカルシウムを減少させてしまうからです。

悪玉カルシウム
カルシウム辞典

カルシウムの働きは?カルシウムが不足するとどうなるの?

カルシウムに対するさまざまな疑問を解消しましょう。

摂取できているようでできていない、カルシウムの本当の働きを知れば、身体にとってどれほど大事なものか分かります

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